部員ゼロの野球部監督に元プロ選手が甲子園を目指す理由

　部員がゼロの高校野球部監督に、元プロ野球選手の就任。8年連続で入学定員割れが続く高校に新監督となる元プロ選手は「数年以内の甲子園出場」を掲げている。なぜ？
　野球部員がゼロの高校は、熊本県立岱志（たいし）高校（荒尾市）。2023年4月、プロ野球ダイエー（現ソフトバンク）でプロ経験があり、中学硬式野球の指導で実績のある後藤将和さん（54）が就任。
　後藤さんは福岡県久留米市出身で、私立西日本短大付属高（同県八女市）の3年だった1986年夏、外野手として同校初の甲子園に出場した。卒業後は亜細亜大に進学。家庭の事情で中退した後、88年にドラフト外でダイエーに入団した。1軍出場はないまま翌年秋、球団を離れた。
　指導者への道に進むきっかけは、引退して人材派遣会社を経営していた2002年ごろ、小学生の長男と次男が所属する地元の軟式野球チームのコーチを知人に頼まれたことからはじまる。2007年には福岡県大刀洗町で中学硬式野球チーム「球道ベースボールクラブ」を設立し、九州硬式少年野球協会（フレッシュリーグ）に所属する同クラブで13年には中学硬式野球の日本一を決める全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」に出場し、ベスト16入りさせた実績を持つ。

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部員ゼロの野球部監督に元プロ選手　高校球児に見せたい景色とは …大刀洗町で中学硬式野球チーム「球道ベースボールクラブ」を設立。九州硬式少年野球協会（フレッシュリーグ）に所属する同クラブで13年には中学硬式野球の日本… （出典：毎日新聞）